日本科学未来館での夏休みの参加型実験
2025年8月11~19日に日本科学未来館にて「時間の長さ、どう感じる?」「信頼できる顔はどれ?」「からだのシルエット、えらんでみよう!」「ほんとうに動いている?ほんとうに止まっている?」、「音楽のドレミに何を感じる?」「身体は注意をひきつける?」「-親子実験-からだのシルエット、えらんでみよう!」という、
子ども達の認識世界を知る参加型実験を行います。
いずれも、意識されない心の世界を調べる実験です。皆さんのご参加をお待ちします。
予約は不要です。実験への参加費は無料です。
(常設展に入場された方が対象です。)
開催日時 |
2025年8月11~19日 各日、次の6つの時間帯で実施します。 1.10:15〜10:45 2.11:15〜11:45 3.13:15〜13:45 4.14:15〜14:45 5.15:15〜15:45 6.16:15〜16:45 |
集合場所 | 常設展示「計算機と自然、計算機の自然」前(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/)近くの黄色い腕章をつけたスタッフにお声がけください。 |
実施場所 | 日本科学未来館 3階 ハブスペース/4階 研究室 |
所要時間 | 約30分 |
対象年齢 | 小学生(6~12歳)のお子さんとそのご家族 |
※ 実験に参加いただくためには同意書にご記入いただく必要があります。
また、本実験は全体の傾向を調べるものです。親子でどれくらい似ているかなど個別の実験結果に対する分析や回答はできません。
取得したデータは、個人情報を出さないよう配慮した上で、学術的・研究の広報等を目的として使用させていただきます。あらかじめご了承ください。
時間の長さ、どう感じる? (2025年8月11~13日)

この調査では、お子さんの時間の感じ方を多様な方面から調べます。
時間の感じ方は、その時の状況によって大きく変化します。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、退屈な時間は長く感じるという経験は、 誰にでもあるのではないでしょうか。
お子さんには、主に画面に呈示されるヒトの顔を見てもらい、
その呈示時間が基準となる時間よりも長く感じたか、短く感じたかを判断してもらいます。
練習と本番を合わせて10分弱で行います。
実験担当者
小川 裕生(おがわ ゆうき)
一橋大学 社会学研究科 修士課程1年
信頼できる顔はどれ? (2025年8月11~14日)

人は他人の顔を見るとき、相手が信頼できる人なのか一瞬で判断します。
この研究では参加者に、さまざまな顔を見せて、どの顔が信頼できるのか答えてもらいます。
所要時間は約3分で、質問文を読んで、当てはまると思う位置に赤い丸を動かす簡単な課題に取り組んでいただきます。
実験担当者
野澤 光(のざわ ひかる)
中央大学研究開発機構 機構助教
からだのシルエット、えらんでみよう! (2025年8月11~14日)

この研究では、身体に対する感じ方が子どもによってどのように異なるのかを調べています。
所要時間は約4分で、質問文を読んで、当てはまると思う位置に赤い丸を動かす簡単な課題に取り組んでいただきます。
実験担当者
新谷 春都(しんや はると)
中央大学研究開発機構 準研究員
動いているの?止まっているの? (2025年8月15~17日)

大人は走っている動物が描かれている絵から動きを感じることができ,動物の姿勢によって動きの感じ方が変わります。
子どもでも動物の姿勢によって絵から感じる動きが変わるかをパソコン実験で調べます。
実験担当者
梅川 璃空(うめかわ りく)
中央大学大学院 文学研究科 博士前期課程
音楽のドレミに何を感じる? (2025年8月16、17日)

音楽は音階音(ドレミファソラシドなど)から出来ています。
大人では音階音に色を感じる「共感覚」という現象が知られていますが、子どもにもあるのでしょうか?
絶対音感との関係はどうでしょう?
この実験では、共感覚と絶対音感の検査により、子どもが音階音をどのように感じているか調べます。
実験担当者
伊藤 浩介(いとう こうすけ)
新潟大学 脳研究所 准教授
東 由穂 (あづま ゆうほ)
九州ルーテル学院大学 心理臨床学科4年
身体は注意をひきつける? (2025年8月18、19日)

ヒトが急に現れると驚いてみてしまいます。
本研究では突然現れるヒトの身体が注意をひきつけるのかを調べます。
PCの画面に連続で出てくる画像の中から一つだけ傾いた画像があるので,
その画像がが左右どちらに傾いているかを回答してもらいます。
実験担当者
鶴見 周摩(つるみ しゅうま)
北海道大学大学院 文学研究院 助教
-親子実験-からだのシルエット、えらんでみよう! (2025年8月18、19日)

この研究では、身体に対する感じ方が人によってどのように異なるのかを調べています。
今回は、お子さまと保護者の方、両方にご参加いただく「親子実験」です。
所要時間は約4分で、質問文を読んで、当てはまると思う位置に赤い丸を動かす簡単な課題に取り組んでいただきます。
実験担当者
新谷 春都(しんや はると)
中央大学研究開発機構 準研究員
過去の実験
2025年8月の参加型実証実験
2025年5月の参加型実証実験
2025年GWの参加型実証実験
2025年3月の参加型実証実験
2024年12月-2025年1月の参加型実証実験
2024年12月の参加型実証実験
2024年9月の参加型実証実験
2024年夏休みの参加型実証実験
2024年6月の参加型実証実験
2024年GWの参加型実証実験
2024年春の参加型実証実験
2024年冬の参加型実証実験
2023年夏の参加型実証実験
研究成果
Sudo, M. & Ishikawa, M. (2025). Moral gradients based on social boundaries: Children prioritize themselves and their ingroup when resources are limited. Journal of Experimental Child Psychology, 251, 106125.
https://doi.org/10.1016/j.jecp.2024.106125
Tsurumi, S., Kanazawa, S. & Yamaguchi, M.K. (2025) Body weight and attentional capture in children. Exp Brain Res, 243, 129.
https://doi.org/10.1007/s00221-025-07086-9
Sudo, M. & Ishikawa, M. (2025) Children consider unique similarities as more meaningful cues to compatibility in social partnerships. Evolution and Human Behavior, 46(4), 106708.
https://doi.org/10.1016/j.evolhumbehav.2025.106708
主催
中央大学 文学部 山口真美研究室
Copyright© Masami K Yamaguchi laboratory. All Rights Reserved.