タマチカとは?
知覚に関する研究発表や読み会をする会です.中央大学文学部山口研究室にて,年3~5回程度の頻度で開かれています.当初は参加者の殆どが多摩地区在住だったので,多摩の知覚なヒトたちの会(略してタマチカ)という名前になったようです.多摩在住の方でなくても参加可能ですので,ご興味のある方はぜひご参加下さい.
【2023年度第1回】
日時:2023年9月11日(月)16:30〜18:30
対面開催
講師1:今福 理博先生(武蔵野大学教育学部 准教授)
タイトル:乳幼児における感覚の統合と言語・社会性発達
要旨:私たちは外受容感覚、内受容感覚、自己受容感覚、などの複数の感覚を通じて、世界を知覚・認識している。本講演では乳幼児を対象に実施した、顔と声の視聴覚感覚の統合、および内受容-外受容感覚の統合について調べた一連の研究成果を紹介する。感覚の統合という観点から、乳幼児の言語・社会性発達メカニズムについて議論したい。
講師2:石川 光彦 先生(一橋大学 社会科学高等研究院 講師)
タイトル:発達初期からの視線コミュニケーションの神経生理学的メカニズム
要旨:発達初期から、乳児はアイコンタクトや視線追従といった視線を介した相互作用 (視線コミュニケーション) に従事する。従来の研究では視線コミュニケーションが乳児の認知・行動へ与える効果 (e.g. アイコンタクトによる学習促進効果) については多く報告されてきたが、乳児の神経生理状態への影響については未解明であった。本講演では、視線コミュニケーションの神経生理学的メカニズムについての実験結果を紹介し、社会的報酬処理の視点から理論的統合を行う。
【2023年度第2回】
日時:2023年10月6日(金)16:30〜18:00
対面開催
講師:竹村 浩昌 先生(自然科学研究機構生理学研究所教授)
タイトル:脳機能・脳構造イメージングによるヒト視覚系の研究
要旨:ヒトの脳は、神経細胞の細胞体が密集する灰白質と、遠く離れた脳領域どうしを結ぶ線維束から構成される白質から成り立っている。この講演ではヒトの白質線維束を計測可能とする拡散強調MRI(dMRI)法について紹介し、dMRIを用いて視野地図と白質線維束の関係を検証した研究について紹介する。加えて定量的MRと呼ばれる先端的手法についても解説し、自身の研究と海外のグループによる発達研究を合わせて紹介する。
過去の開催
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